みなかみ町平和式典・戦没者追悼式に当り、謹んで式辞を申し上げます。ご遺族並びにご来賓各位には、ご多用中にも拘わらずご臨席を賜り、厚く御礼申し上げます。
私達は、ここに英霊をお迎えして、過去の悲惨な戦争を二度と繰り返さないことを誓うと共に、今日の平和と繁栄は戦没者の犠牲の上にあることを思い、謹んで感謝を申し上げ、併せて哀悼の誠を捧げる次第であります。
今年も8月15日には全国戦没者追悼式が、そして群馬県では県戦没者追悼式が行われました。
大沢知事は式辞の中で、「不戦と共に、戦争の惨禍と平和の尊さを次世代に正しく語り継いでいくこと」を誓われました。私は首長として、連続22回の参列となりましたが、大沢知事の決意と次世代の代表者の「平和への誓い」を伺い、国難に殉じられた英霊に思いを馳せ、不戦の誓いを新たにし、国際平和を誠実に希求する日本国である事を祈念しました。
顧みれば、先の大戦では300万人余の同胞が、そして我が町では902柱の先人・先輩が祖国を思い、家族を案じつつ、戦禍に倒れ、戦場に散り、あるいは遠い異郷の地で亡くなられました。これは私達町民が未来永劫、忘れることのできない悲しみであります。
20世紀は「戦争と平和 」の世紀でしたが、取り分け「敗戦と復興・繁栄」の時代とも言われ、往時を偲べば苦難と悲愴が交錯し、筆舌に尽くしがたいものがあります。しかし、このような貧困と激動の時代にも、私達は叡智を絞り勇気ある挑戦を続け、郷土の建設と繁栄に努めてきました。これも偏に、祖国のために尊い生命を捧げられた英霊諸氏のご加護の賜物であり、心から感謝の誠を捧げる次第であります。
この平和式典・戦没者追悼式は、毎年、町内の各中学校の生徒代表による「戦争と平和への思い」について意見発表があります。更には生徒全員で世界平和への思いを込めて折った千羽鶴が捧呈され、御霊に御照覧後、広島・長崎の原爆記念館へお納めし、核兵器の廃絶と世界の恒久平和を祈願しております。
我が国は世界唯一の被爆国であり、核兵器の廃絶は国民の悲願であります。それだけに私達は、全世界に戦争の愚かさと核兵器の廃絶を強く訴える責任と義務があります。核兵器について今までは、「保有はするが手放さない。」という永続保有論が主流でした。ところが、オバマ大統領の登場により「核のない、平和で安全な世界」が実現できる可能性が見えてきた事は、大変喜ばしいことであります。そこで、日本はこれを支持し、世界平和と核兵器の廃絶に向けて、出来る限りの行動を起こすことが肝要であります。
みなかみ町では、平成20年9月6日に「核兵器廃絶平和の町宣言」を行い、「日本非核宣言自治体協議会」に加入し、核兵器のない平和な国づくりを誓いました。
特に、今年の取り組みとしては、10月2日から本日までの一週間、当カルチャーセンターに於いて自治体協議会から借用した資料により「広島・長崎原爆写真ポスター展」を開催しています。この取り組みは町民の皆さんに被爆の実態と悲惨さを知って頂き、改めて平和の尊さを次世代に伝えて欲しいと念願するからであります。
さて、国政に於いては政権が交替し、民主党による新しい政治が幕を開けました。地方では、地方分権による活力ある町づくりが望まれています。
我がみなかみ町は「まちづくり基本条例」を制定し、その理念と合併後4年間で積み上げてきた実績をもとに、「財政再建と夢のある町づくり」が更に推進されるものと確信しています。
今年も奥利根の山々が色づきはじめ、秋の行楽シーズンを迎え、町の各観光スポットに大勢のお客さんが訪れ、賑わいを見せています。加えて、一昨日は町の歌として「ふる里・みなかみ」と「心の旅」が披露され、合併で生まれ変わった町のイメージを分かりやすく伝え、観光の町「みなかみ」を発信することができました。
どうか英霊諸氏には、これからの町づくりをお守りくださり、末永いお導きを心からお願い申し上げます。
終わりに、御霊の安らかならんことと、戦没者ご遺族皆さんの御平安と御健勝を心からお祈り申し上げて式辞といたします。














