寒かった冬も去り、三国連峰に抱かれた新治の里にも、桜の便りが聞こえる季節を迎えました。本日は、みなかみ町立新治小学校の開校式の御案内を申し上げたところ、来賓各位を始め大勢の皆さんのご出席を賜り、更には本校児童の参加も得て、かくも盛大に記念式典が開催できます事は、この上ない喜びであり衷心より厚く御礼申し上げます。この式典に臨み、みなかみ町長として、又旧新治村長として感慨無量のものがあります。
思い起こしますと、統合新治小学校は今から約10年前の、入須川小学校の改築計画の検討に端を発しております。その時点で、新治村内の急速に進む少子化の実態と新巻小学校の耐震補強の必要性が分かりました。
そこで、入須川小学校の改築を延期しました。
何故ならば、少子化の進む中で耐震補強を行えば、更に少子化が進んだ場合、学校の規模から判断して他の小学校を新巻小学校に統合せざるを得なくなるからです。
これでは財政や学校現場を考えない、余りにも場当たり的な処置になってしまうので、この機会に村内小学校の統合を含めて検討するよう教育委員会にお願いしました。
教育委員会では、早速「小学校統合検討委員会」を組織され、耐震強度の実態や村財政等について、具体的かつ精力的に2年間にわたり検討されました。
この間、学校統合となると、必然的に閉校という大きな問題に発展する可能性があり、結論を得るまでには賛否両論あり、紆余曲折があったと伺いました。しかし、急速に進む少子化の実態から苦渋の決断を選択し、平成16年1月に「小学校統合やむなし」とする答申書が提出されました。私はこれを受けて、16年3月の村議会に報告し、学校統合によって教育施設の整備を進める事に決心しました。その後、教育委員会は「小学校統合検討委員会」を解散し、村では同年6月に「小学校統合計画建設委員会」を設置して、本格的に統合小学校の建設について検討に入りました。
統合計画建設委員の皆さんは、児童の立場、乳幼児教育の現状、更には村財政まで考慮に入れて「統合小学校は何処に建設するのがベストか。また跡地利用はどうするか」等、あらゆる点から検討がされました。その結果は答申という形で頂きましたが、その内容は「統合小学校は新築で新巻小学校の地とし、須川小学校は乳幼児教育施設として活用されたい。また、猿ヶ京小学校は社会教育の施設として検討されたい。」とするものでありました。統合計画建設委員の皆さんには、その後も設計、建設等にお力添えを頂いており、そのご苦労に深甚なる敬意と感謝を申し上げます。
そして、この事と期を一にして、利根西部3か町村、月夜野、水上、新治の合併が浮上し、これ又度重なる真剣かつ慎重な話し合いの結果、町村合併が決定され、新生「みなかみ町」が誕生しました。合併後初めての町議会、即ち平成17年12月議会には、新治地区の3小学校統合に拘わる議案を上程しましたが、審議の結果、統合小学校建設に伴う実施設計の経費、3ヶ年にわたる校舎・体育館等の建設の継続事業費が賛成多数で可決されました。これを受けて、平成18年9月に統合小学校の建設に着手し、食堂棟等の一部の工事を残していますが、19年12月をもって校舎と体育館が完成しました。
これに伴い、教育活動が可能になりましたので、計画通り本日、開校式の運びとなりました。
長い年月を掛けて取り組んできた学校統合と校舎、体育館等の建設の目的は、改めて申すまでもなく、新治地区の子供達の健やかな成長、只一つであります。そして、一人一人の子供の幸せと、やがて子供達が社会の中核となって活躍をすることを期待するからであります。
新生「みなかみ町」では、この新治小学校の開校を皮切りに、今後、桃野小学校の体育館の改築、更には藤原小学校、藤原中学校による併設藤原小中学校の開設、更には校舎の耐震補強、水上小中一貫校の建設等々、町内の教育環境の整備を計画的に推進する予定であります。
学校教育の施設整備は、多額な財源を必要とします。しかし、財政が厳しくても、時代を担う子供達が知・徳・体をしっかり身につけて、心身共に健全な成長ができる教育環境の整備は、我々の責務であります。
本日ここに、ご出席者の皆さんを始め、町民各位の更なるご理解とご協力を心からお願い申し上げます。
尚、ここで平成19年度の本町の出生状況について申し上げます。今年度の成人者は298名であり、今月の6日に成人式が行われます。では出生数と言いますと、111名でした。因みに、新治地区は25名でした。また18年度は43名であり、17年度は23名でした。
この数値から分かるように、一層少子化が進み、国を挙げての対策が急がれます。
さて、開校式に出席している児童の皆さん、「新治小学校」という素晴らしい校舎ができました。校章も校歌もできました。次は児童の皆さんによる、中身です。
先程もお話ししたように、この学校は皆さんが勉強し、立派に成長することを願って、建てられました。皆が「ここに新治小学校あり」と胸を張って言えるように、一生懸命勉強に、スポーツに頑張って下さい。
また、本校教職員の皆さん、新設新治小学校は児童数363人、学級数14学級、職員数25人という適正規模になりました。この学校の利点を生かして、豊かで逞しく心の美しい人間形成を目指して、気負うことなく、着実な教育活動に取り組んで下さい。よろしくお願い致します。
終わりに、本日、この式典にご出席下さった皆さん、そして新治小学校の統合及び建設に携わり、ご支援とご協力を下さいました全ての皆さんに、衷心より感謝と御礼を申し上げます。
ここに、新装なった「みなかみ町立新治小学校」の益々の充実と発展を祈り、式辞と致します。
本日は誠に有り難うございました。














