私は町長就任以来、「財政再建」と「夢のある町づくり」を行政指針に掲げ、新生「みなかみ町」の礎を創る努力をしております。特に町財政では、行財政改革と町税等の滞納対策を促進し、更には町村合併の優遇措置を生かして、平成17・18年度は決算を黒字にする事ができました。これに伴って、計画的に基金造成(貯金)をする事ができ、若干ですが財政再建の兆しが見えてきました。しかし、国の改革動向は不透明であり、加えて「財政健全化法」で示す財政数値の対比では、依然として厳しい状況にあります。私は行政の第一義を、町民の生命・財産を守り、加えて子供達が安全な環境で学業に励み、心身ともに健全に成長する事とし、それがためには、教育施設の整備・充実が肝要と思います。
云うまでもなく、教育は智を磨き、豊かな心を育み、体を鍛え、生きがいを創出し、将来の町の発展に欠くことのできない大事業であります。また教育は、物理的に物を作るように、直ちに結果を出せるものではありません。「人間に心がある限り、人は人によって育てられる」と言われるように、日々の地道な教育活動の積み重ねが、健全な人間を育て、産業を繁栄させ、文化を生み、魅力ある町づくりに繋がるものと考えます。従って教育は町づくりの大きな柱であり、例え財政が苦しくても、行政の責任は果たさなくてはなりません。
当面する課題は、校舎等の耐震補強と少子化に伴う学校統合であります。教育委員会は私の諮問を受けて、「教育施設整備計画検討委員会」を設置し、約一年間を掛けて検討されました。その結果は答申という形で頂きましたが、内容は3月定例町議会で行政報告した通りであります。
私は今年を「改革元年」と位置付けて改革に取り組んでおりますが、未だ不安定な要素はあるものの、ある程度の財政計画が立てる事ができる状況になりました。そこで、私は教育委員会に「教育施設整備計画検討委員会」の答申を尊重して、町内各地区の教育施設の整備計画を具体化するように指示しました。しかし、整備計画の策定にあたっては、平成27年度を限度とする合併特例期間の投資的経費の多くが学校施設に関わる事業費となりますので、他事業との関連から調整が難航しました。調整にあたっては、総務課・総合政策課・構造改善室が中心となって各課と協議し、「みなかみ町教育施設整備計画」を策定しました。
地区毎の整備計画を申し上げます。
ここに上げた事業費は、現段階での算出であります。
数値等は別表を参照して下さい。
先ず、月夜野地区は児童の安全を第一に考えて、3小学校の校舎の耐震補強工事と桃野小学校の体育館の建設を実施する計画であります。桃野小学校の体育館は今年度中に実施設計をし、平成20年度に建設します。
平成21年度には古馬牧小学校、桃野小学校、更には月夜野北小学校の耐震補強工事を実施する予定であります。
水上地区は現在の水上中学校の敷地内に、水上中学校・水上小学校・幸知小学校を、小中一貫校として建設する計画であります。平成21年度に実施設計をし、22年度には一部解体工事を行います。23年度・24年度で本体工事を実施し、25年度に開校の予定であります。更に、25年度には施設の一部解体と体育館・武道館の一部建設工事を実施します。26年度には武道館・プール・外構工事を実施する計画であります。
藤原地区は20年度から小中併設校にする計画であり、21年度は藤原中学校と藤原小学校の体育館の耐震補強工事を実施します。
新治地区は20年度に統合小学校が開校し、同年度に既存校舎の解体と、食堂棟の建設・既存プールの改修、更には進入道路工事・駐車場等の整備を実施します。
尚、須川小学校は20年度に幼児のための施設として改修工事を行い、21年度より「認定こども園」として運営を開始する予定であります。
21年度には新治中学校の耐震補強工事を実施し、22年度には新治中学校の体育館を建設する予定であります。
以上、地区毎の概要を申し上げましたが、策定にあたっての留意点は、各地区の施設整備の平準化と、健全財政を念頭に「財政健全化法」で定める実質公債比率25%(イエローカード値)を絶対に超えない事です。併せて「財政再建」に心掛けて、可能な限り実施を前倒しする事であります。
教育は「100年の計」と言われるように、人間社会の礎を築く極めて大切な営みであります。そこで、私は町長として健全財政を念頭に、教育環境の整備に全力を注ぐ決意をしました。しかし、本町の教育施設の整備は、巨額な財源と長い期間を必要とします。この間には、社会・経済情勢も変る事が予想されますが、常に良い方向にローリングして、初期の目的が達成できるように念願しております。
議員各位のご支援とお力添えを、心からお願い申し上げます。
※PDFファイル



奥利根の山々は紅葉に映え、秋が彩りを深めてきました。
新生みなかみ町が誕生してから、1年11ヶ月余りが経過しました。この間、地方交付税の削減と少子高齢化が進み、加えて「地方自治体財政健全化法」が制定され、地方財政が窮地に追い込まれています。そして本町は、町村合併と同時に将来に夢を掲げ、「財政再建」という茨の道を歩んでおります。
地方分権の時代は、「地域のことは地域で考え、自らの責任で町を運営する」、所謂、自主・自立の精神が求められます。
地方税法第18条及び地方自治法236条には、時効による権利の消滅規程があり、「不能欠損処理」とは、この法律に基づき調定された税金等が徴収できず、その権利を消滅させるものであります。










