
主要施策が停止?
私の任期も余すところ僅かとなりました。
10月5日開会の臨時議会に、特別職の給与並びに町議会議員の報酬等に関する条例改正と補正予算等を提出しましたが、条例改正は取り下げ、補正予算は13日の最終日に賛成少数で否決されました。
(平成21年10月13日)
補正予算案否決
町長として最重要施策の一つは、全町に情報インフラの整備をすることでしたが、今回の補正予算が否決され猿ヶ京局と藤原局の光ファイバー網の整備ができなくなりました。反対理由は、観光振興費の観光特産料理開発研究費補助金100万円の要望者と使途が不明とのことですが、私には納得できません。
何故ならば、それはDCキャンペーン(JR・群馬県と県内市町村共催の観光宣伝)に備えて、この機会に町内で生産する食材を用いて町特有の郷土料理を考案し、特色ある観光地づくりを考えているからです。
反対者にDCキャンペーンを含め、観光振興をどのように考えているのか問いたいものです。
今議会の否決は、即予定する主要施策の停止であり、単に観光特産料理開発研究費補助金に留まらず、光ファイバー網の整備をはじめ企業誘致に伴う悪戸・矢瀬線の道路整備、月夜野わんぱくクラブ別棟建設、更には後閑駅自由通路建設調査等ができなくなりました。
観光特産料理開発研究費補助金100万円の使途等が納得できないとの理由で、1億8,000万円余の補正予算案を否決しましたが、それなら何故、私が常々言っているように修正案を提出しなかったのか。また今臨時議会は会期も9日間とり、この間、充分に協議・検討する時間があったはずです。しかも、反対討論の中で光ファイバー網の整備には賛意を示しており、尚更理解に苦しみます。残念ながら、否決ありきの戦略と言わざるを得ません。結果的には、補正予算の全てが否決されました。
この事から光ファイバー網の整備に関する国の公共投資臨時交付金の決定が危ぶまれ、町道悪戸・矢瀬線の整備の遅延から誘致企業にも迷惑を掛ける等、その責任は極めて重大であります。
公職にある私達は、例えどんな状況に置かれても、常に冷静に先行きを見通して、みなかみ町の伸展と住民福祉の向上に情熱を注ぐ使命感を持って欲しいものです。
そして町政に携わるものは、町民の生命・財産を守る責任と誇りを持ち、町民の幸せのために活躍されることを期待します。
特別職の給与と議員報酬
特別職、町議会議員の給与等に関する条例改正は、町長と町議会議員は改選後に適用される内容です。
では何故、今改正を考えたのかであります。
それはいずれも県下で極めて低い額であり、全国町村会からの情報、更には県内の類似町村の額と大きな開きがあるからです。
では何故、低いのかであります。
それは、当時の合併協儀会(会長・鈴木和雄)が3町村の財政指標等を分析したところ、新生「みなかみ町」の財政状況が極めて悪かったからです。従って、合併による人口や面積、更には財政規模等に関係なく、いずれも3町村の中間の額を取ることとし、特別職は新治村の給与額(町長・月額68万円)を、町議会議員は月夜野町の報酬額を採用することにしました。
私は「隗より始めよ」と給与額30%カットを公約に町長選挙に立候補し、当選の栄誉を得てこれを実行しました。加えて、職員は平成19年4月から勧奨退職制度の早期退職を受け入れてくれました。私は職員が町を思う気持に感謝し、特別職の給与をその時点で50%カット(町長・月額34万円)しました。そして、私が退任する前日に、条例で示す給与額(町長・月額68万円)に戻るように改正しました。
尚、行財政改革行動指針は、町村合併特例期間の平成27年度までの計画であります。新町長は行動指針を着実に実行し、揺るぎない町づくりの財政基盤を築かれることを期待します。加えて、行財政改革は町民と職員の協力があって行えるものです。従って、特別職の給与等のカットは、行財政改革の方針に添って給与額等を定め、引き続いて実行されることを念願しています。
以上の経緯から、私は退任にあたり人口2万人規模のみなかみ町に相応しい給与と報酬の改訂を考え、「みなかみ町特別職報酬等審議会」のご意見を伺いました。
諮問の内容は、県平均の程度に引き上げたいとするものでしたが、委員の中からは今日の経済状況下での増額は厳しいとの意見が出されました。2回に及ぶ審議がなされ、その結果は「常勤特別職の町長・副町長・教育長、そして議会議員は概ね5%の増額をされたい。」とする答申を頂きました。その答申を受けて、本臨時議会に提案した次第であります。
その後、日本共産党みなかみ町委員会は、これを「みなかみ民報」で「お手盛り値上げ」と表記し、新聞折り込みで町内各戸に配布しました。また全員協議会では一部の議員から町長選挙に絡めた発言があったとのことでした。
この改正は辞めていく町長に一切の利得はなく、誤解を招く「お手盛り値上げ」の記述は誠に遺憾であります。また、私の退職金に触れていますが、これは県内の町村と一部の市で「群馬県市町村総合事務組合」を構成し、その規約に基づいて行われているのであり、1自治体の考えで自由になるものではありません。
尚、「みなかみ民報」のインフルエンザ予防接種補助の記述は間違いであり、町民が大変に迷惑しております。
早急に責任を持って、正しい情報を周知徹底して頂きたい。
私は前述の通り、みなかみ町から「新生」という冠が取れるこの機会に、特別職並びに町議会議員の給与等を県平均に近づけたいと考えていました。その上に立って、行財政改革行動指針に取り組む期間は、特別職の給与等のカットは引き続いて行って欲しいと思いました。しかし側聞するところ、条例改正と町長選挙に絡めた発言等があり、私は極めて心外に思い取り下げました。
今後は新町長の下で充分に協議・検討され、適切な審議を得て結論に導かれることを期待します。
私は新治村議会議員として、地方自治に参画してから38年余りになります。この間、プラス思考で故郷の発展を思い、住民福祉の向上に尽力できたことは私の誇りであり、悔いのない充実した人生でありました。
今後は一町民として夢と希望を最良の友に、かけがえのない「みなかみ町」の発展のために努力する決意であります。これまでお寄せ頂いた全ての町民の皆さんに、長い間のご厚誼とご指導に心から感謝と御礼を申し上げます。大変に有難う御座いました。
付記
私は任期中に予定の主要施策を決定したいと考え、平成21年10月19日に臨時議会を再度招集しました。
観光振興費の観光特産料理開発研究費補助金100万円を削除して補正予算を再提出したところ、全会一致で可決されました。
(平成21年10月19日)













