町では平成19年度に「谷川連峰・水と森防人宣言」の趣旨に添い、「水と森を育むエコタウンみなかみ」を策定いたしました。構想の印刷は今年度になりましたので、この議会で議員各位にご説明する予定であります。この構想は、みなかみ町の資源である山岳や河川及び森林や農地等を活かした、「環境の町づくり」の指針を定めたものであります。特に広大な森林と、そこから流れ出る清流は、町民だけのものでなく、下流首都圏の皆さんの貴重な資源であり、上下流交流を通して皆で守って行かなければなりません。
ご承知の通り、森林はCO2の吸収源となり、水は生活・農業・工業用水として欠くことのできない資源であります。この資源を活用して地域の活性化を図ることは、環境保全が必須条件であり、従って、森林をCO2の吸収源として守るだけでは「利根川源流の町みなかみ」のアピールにはなりません。全国には、環境宣言をしている市町村が数多くあると思いますが、みなかみ町は峻嶺谷川岳と清流利根川に代表されるように、環境宣言に相応しい名だたる町であります。是非とも、今年中に「環境宣言の町」として利根川源流の地から情報発信したいと考えています。
環境対策は、町民が生活の中でこまめに電気を消す省エネの積み重ねや、役場もそうですが町内の事業所がISO14001の取得、群馬スタンダード認定制度の取得による省エネ対策があります。また化石燃料から新エネルギーへの転換、水力発電等のクリーンエネルギー対策、そして、行政と町民が一体となって取り組むマイカー規制による省エネのための公共交通機関の利用、資源ゴミを始めとするゴミの分別回収、生ゴミの堆肥化などの資源リサイクル、更にはエコバックの推進を社会が一体となって取り組む対策です。こうした取り組みを行うには、学校教育や生涯学習で共に学ぶ事も大切であります。既に管内の学校の一部では、牛乳パックの回収・アルミ缶の回収などに取り組んでおり、今後は全学校で取り組んで欲しいと願っています。また生涯学習では、「菜の花エコプロジェクト」の皆さんの取り組みを参考にして、多くの町民が様々な取り組みにチャレンジされる事を期待しています。
昔の暮らしは今日と比較すれば不便でしたが、木材の薪炭利用や少しの距離は歩き、人力で物を運ぶ等、大変環境にやさしい生活でした。薪炭利用は、現在ではカーボン・ニュートラルと言います。これは木が育ち、それを燃料に伐採し、森はまた新たな木が育つ、その循環によってCO2が空気中に増えない、ニュートラルな環境を創るところにあります。
「菜の花エコプロジェクト」も、正にカーボン・ニュートラルであります。菜の花の実から油を絞り、この油を天ぷら油で使い、使用後の廃油は精製して車を走らせ、排出されたCO2は再び菜の花に吸収されると言うように、資源が循環される事になります。また併せて、耕作放棄地の解消や景観作物としても期待されるところであります。
今後はこうした取り組みも含め、森林やその周辺の豊かな生物の多様性を保全し、活用する事によって、多くの人々に自然保全への参加、環境教育の実践、自然と親しみながらの健康づくりの旅行等ができる、「エコツーリズム」の振興に取り組みたいと考えています。
幸い、谷川連峰から麓に掛けての広大な森林、更には歴史ある三国街道や清水街道等のフィールドがあり、そこには赤谷プロジェクトの保全活動と山岳観光の実績があります。こうした取り組みに、国・県の支援を得て、JRを始め民間企業から支援の良報もあり、環境問題は町づくりの柱にして取り組んでまいります。
都会では体験できない事が地方ではできる等、地方の良さ、地方の価値観が見直される時代になりました。この良さを再び見直しながら、イノベーションで子々孫々まで安心して暮らせる町を創造するために、私は「森と水を育むエコタウンみなかみ」を標榜して、環境問題に取り組む決意であります。
今年中に本町は環境宣言を行い、「みなかみ町環境計画」の策定に着手したいと考えています。策定にあたっては、町民、議会、行政、学識経験者等が参加できる策定員会を設置して、学習会等を開催する中で計画策定ができればと願っています。













