平成19年3月定例議会の開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。議員各位には何かとご多用中にもかかわらず、ご出席を賜り、厚く御礼申し上げます。
3月の声を聞きますと、いよいよ生命の息吹を強く感じます。可憐な梅の花に始まり、福寿草や水仙、更には桜前線へと季節が移り変わり、全てが、ここから始まる喜びと清々しい気分にさせてくれます。
日本の経済情勢は「いざなぎ景気」を超えて、戦後最長の景気拡大を続けていると言われますが、中山間地の地方では実感できない状況にあります。
本町では観光産業の低迷により、法人税や個人住民税等が減少し、その傾向に歯止めが掛けられない実態にあります。
町の主産業は観光産業であることから、町税は観光関連企業による固定資産税・入湯税等の納税が大きな比率を占めておりますが、「観光産業は景気の悪化を敏感に受け、回復の恩恵は一番遅い」と言われるように、景気回復の波及効果は未だありません。従って、自主財源の柱である町税の増収は、残念ながら見込めない状況にあります。しかし、機械等の製造業では景気回復と自助努力によって生産性を高められ、これに伴って多額な法人町民税が納税される明るいニュースもあります。
一方、国にあっては多額な長期債務の上に、社会保障対策・少子化対策・財政再建の重要課題を抱えており、その反動から地方交付税の先行きが極めて不透明であります。
今や分権改革によって、言葉の上では「地方の時代」と言われますが、国は年々、公共事業や地方交付税等を削減し、加えて自己決定・自己責任による自治体運営を地方に求めております。
議員の各位にはご案内の通り、本町の財政状況は、経常収支比率が県内ワーストワンの102.8パーセントと、実質公債費比率はワーストツゥ−の20.7パーセントであり、非常に厳しい状況下にあります。この様な状況が続きますと、国が21年度から導入を予定している外部監査制度の適用を受ける団体になりかねません。仮に適用されますと、町づくりに必要な合併特例債の発行に、制限が加えられることが懸念されます。
この財政悪化の原因は、町税の減収と平成13年度からの5年間で、地方交付税が14億円削減されたことに起因します。
しかし今後において、過去のような町税の増収と地方交付税の増額が望めない以上は、決してこの現況を放置してはならず、場当たり的な取り組みでお茶を濁せば将来に大きな禍根を残し、確実に第2・第3の夕張市への道を歩むことになります。
従って、本町の行財政改革は重要かつ喫緊の課題なのであります。
改革に当たっては、「平成19年度みなかみ町当初予算の概要」に示した通りですが、合併によるスケールメリットを活かした機構改革、職員数の削減、更には施設の統合や事務事業の簡素化による経常的経費の削減が、必要不可欠であります。
そこで、現在、「行財政改革調査会」の答申を受けて、「行政改革大綱」及び「集中改革プラン」を策定し、行政改革に着手しているところであります。
平成19年度の予算編成にあたっては、昨年11月に示した「財政シミュレーション」を基本に財政規模の縮減に努め、各種事業と物件費や補助金の見直しを行い、更には職員の早期勧奨退職による人件費の削減に努めました。その結果、何とか歳入不足額を改革で埋める約束で予算編成をしましたが、自治体規模から見て経常的経費はまだまだ多く、今後、更なる構造改革が求められます。このため、平成19年度を「改革元年」と位置づけ、今後も改革の手を緩めることなく、安定した財政基盤の確立に向けて邁進する決意であります。
ご案内の通り、本町の経常収支比率は高いレベルにあり、19年度予算編成では、約2億5,500万円の収入不足であります。この不足分は前年度繰越金、財産収入、減債基金、及び地域福祉基金を充てると共に、町有地の売却に努めてまいります。そして平成19年度中には、「集中改革プラン」に基づき町有施設の統廃合等を実現し、努力目標である約2億5,500万円の歳出削減を行ってまいります。
新生「みなかみ町」は町村合併に際し、水源の地に住む私達は山・森林・川を守り、万物が脈々と生存することを願い「谷川連峰・水と森林防人」を宣言しました。そして宣言の精神を生かして「新町まちづくり計画」を策定しましたが、今年度からは計画を具体化するために、「環境を生かす、安全安心の町づくり」をテーマに、
① 都市交流と利根川上下流交流の推進
② 仮称・山岳都市構想(地域振興構想)の策定
③ 仮称・芸術文化村構想の策定
④ 電子自治体構想(情報通信基盤整備と情報収集等)
を最重要課題として取り組むことにしました。そして「夢のある町づくり」の方向付けを決めたいと考えております。
さて、本定例会には、
人事案件 1件
条例関係案 13件
事務組合等の規約協議 5件
補正予算案 10件
新年度予算案 11件 等
多くの事案を提案させていただきます。
詳細につきましては後刻説明させて頂きますが、宜しくご審議願い、ご決定下さいますようお願い申し上げます。













