みなかみ町長 鈴木和雄
みなかみ町民の皆さん!!
明けましておめでとう御座います
希望に溢れる新春を、お迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年中は町政の各般にわたり、力強いご支援とご協力を賜り、心から厚く御礼申し上げます。
早いもので、町長に就任以来、1年2か月余りが過ぎました。この間、「財政再建」と「夢のある町づくり」を掲げて、町民の生命・財産を守り、住民福祉の向上と教育施設の充実に努めてまいりました。今や時勢は改革の嵐で揺れておりますが、我が町は町民の皆さんのご理解とご協力で、輝く未来に確実な第一歩を踏み出すことができました。
迎えました今年は、更なる行財政の改革を進めると共に、町づくりの道標である「みなかみ町総合計画」を完成させて、「夢のある町づくり元年」にしたいと念願しております。そして「自助・互助の精神」を尊び、信頼される組織体制を確立して、他に誇れる町づくりに邁進する決意であります。今年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
発展の可能性を秘めた町
「財政再建」は輝く未来から命じられた、最重要かつ喫緊の課題であります。そこで私は、これを実現するために民間の学識者にお願いして「行財政改革調査会」を設置いたしました。ご就任頂きました4人の委員には、綿密な実態把握と高い次元から行政体の随所にご提言とご指導を賜わり、心から感謝と御礼を申し上げます。
特に町村合併時に抱えていた、町税・公共料金の滞納問題や水道事業経営の健全化に向けたご提言は、新町「みなかみ」の推進力となり、私達に行財政改革を遣り遂げる勇気を与えてくれました。更に「水道料金審議会」の皆さんには、3地区の料金体系を統一して長期計画の下で経営の安定化を図られたいというご提言を頂き、誠に有難うございました。
早速、料金改定の条例は12月議会で審議を願い、承認を頂き,今年の4月から実施する運びとなりました。
行財政の改革は一朝一夕にできるものではなく、「調査会」等の提言、町民の皆さんのご理解とご協力、更には町議会の熱誠溢れる審議と議決によって進められます。現在は提言等を踏まえて、財政健全化に向けた「財政推計(シミュレーション)」を作成・公表し、これに基づいて平成19年度の予算編成に取り組んでおります。
この様な時に国では、公共投資を減らし、歳入歳出一体改革を進め、更に地方交付税を削減しようとしていますが、これでは地方の台所事情は火の車になるばかりです。加えて景気回復が実感できず、少子高齢化は深刻度を増し、先行きが極めて不透明であります。
しかし本町には、第一級の山岳観光資源である谷川岳と利根川があり、それは正に自然の宝庫です。そして各地には豊富な出湯と史跡があり、若山牧水を初め多くの文化人が、その足跡を文学作品に残した芸術・文化の香り漂う町であります。
加えて上越新幹線の「上毛高原駅」、関越高速道路のインターチェンジがあり、高速交通体系が確立された県北の玄関口です。
そして自治体規模は小さくても、夢を描き希望が広がる、発展の可能性を秘めた町であると認識しております。
夕張市を「他山の石」として
巨額の負債を抱え「財政再建団体」に陥った北海道・夕張市の実態はご案内の通りですが、「財政再建団体」は会社更生法の適用に相当し、国の指導監督の下で厳しい見直しが求められます。
歳入では税金や各種使用料が大幅に増額され、歳出にあっては独自事業の廃止や各種の補助金等が削減され、全ての事業は低水準に押さえられます。そして、将来に向けて必要とする道路や学校施設の整備・改修、更には生活に欠くことのできない事業も計画的に実施できなくなります。
夕張市の例でも増税と行政サービスの低下を強いられ、市民の不満から市政の信頼も薄れ、想像以上の悲惨な状況が報道されております。
住民に最も身近な自治体として責任を果たすには、何としても財政再建団体への転落は阻止しなければなりません。
私は夕張市の実態を「他山の石」として、財政再建を達成する決意であります。
滞納金等の回収は将来の備えに
18億円を超える町税・水道料金等の滞納対策は、税務課内の「滞納整理室」と、上下水道課を中心に精力的に取り組んでおります。納税意識の高揚と回収対策に努め、時効等で納税免除の恐れがでる場合は、毅然とした法的措置で臨んでまいります。そして、今年度末迄に4億5千万円の回収を目標にしております。回収できた金額は「減債基金」として積み立て、その実績を明らかにします。
活用にあたっては、凍てつく雪の中から納めて頂いた貴重な財源でありますので、緊急を要する事業や将来の起債償還(借金返済)に備えます。そして、この資金を活用して春の日差しのように、暖かい行政運営に役立ててまいります。
チャレンジャー精神で臨む改革
今年は、みなかみ町になって2回目の予算編成となります。まだまだ人件費を中心とする経常経費、施設維持のための物件費、更には補助金等が極めて多く、学校施設や都市計画事業、それに伴う道路整備、更には住環境整備事業等、懸案の事業に予算を充分配分できない実態にあります。
従って、更なる行政組織の改善と構造改革が大事であり、私は「チャレンジャー精神」を持って行財政の改革に取り組んでまいります。そして「お年寄りが安心して暮らせる町」・「未来の子供達が郷土愛に燃えて、誇りの持てる町」にするために、観光産業等の振興と芸術文化の向上を図り、「森林を育み命を運ぶ・利根川源流の町」の建設に全力を傾注してまいります。
結びに、厳しさの中にも夢と希望を抱き、ここに新たなる挑戦に踏み出すことを決意し、この一年が町民皆様にとって幸多きことを祈って年頭のご挨拶といたします。













